「mineo(マイネオ)」、au系SIMもドコモ系SIMも選べる格安SIM

格安SIM
本記事はPRによる消費税込みの価格表示です

こんにちは、コトノハです。
すっかりmineoネタが続いてしまいました。mineoのプリペイドSIMをお得に入手してキャンペーン便乗で月額契約(データ通信タイプ/1GBプラン)に変更してみての使い勝手を記事にしてきました。
私はみおふぉんのファンなのですが、mineoも実際使ってみるとなかなか良いサービスだと感じています。しかも9月からドコモ系SIMも取り扱い開始することで、将来に渡って他社にはないメリットが生まれてきます。
今回はmineoの基本スペックをまとめてみました。

mineo(マイネオ)

mineoの特徴

mineoの特徴としては(低価格であることは置いておいて)以下の通りだと思っています。

  1. au系SIM(Aプラン)とドコモ系SIM(Dプラン)が選べる
  2. 複数回線割引・家族割引・パケットギフト
  3. MNPでの短期転出を除いて解約手数料無料
  4. データ通信SIMであっても、SMSオプションが無料

au系SIM(Aプラン)とドコモ系SIM(Dプラン)を選べることのメリット

mineoはau系MVNOとしてサービス開始しましたが、2015/9/1よりドコモ系のSIMも取り扱いを開始します。個人向けの格安SIMを提供するMVNOでは現在両方のSIMを取り扱っているのはmineoだけです。au系SIMを「Aプラン」、ドコモ系SIMを「Dプラン」と言います。ひとつのMVNOがauとドコモの両方を取り扱うメリットはなんでしょうか?

安いMNP転出費用でSIMの変更ができる

手持ちのスマホが古くなった場合など、その時の人気スマホや格安スマホに乗り換えたいですよね。この場合、auとドコモ間の変更がある場合、MNPでの転出・転入という手続きが必要です。これは格安SIMを提供するMVNOでも同様であり、またひとつの事業者であるmineoの中でAプランとDプランの変更についてもMNPの扱いになります。通常、MNPで通信事業者を移る場合はMNP転出手数料(転出側)とMNP転入に伴う新規登録費用が発生します。前者は3,000円程度、後者も3,000円程度の合計6,000円程度がMNPの費用となります。mineo内でau系SIMからドコモ系SIMに変更する場合にも手続きはMNPとなりますが、mineoの場合はAプランとDプラン間のSIMの変更(つまりmineo内でのMNP)は転出・転入合わせて2,000円でMNPできます。スマホ主体でキャリアを決めたい方にとって、長い目で見るとお得なサービスと言えます。

しかもMNPでの切り替えが即日完了

格安SIMはその販売形態からか、MNPで転入する場合には電話が使えない期間が数日発生します。MNP手続きを行い新しいSIMが送られてくるまで電話が使えない、ということですね。ですが、mineoの場合はmineo内でのMNPでもウェブで手続きを行い新しいSIMを受け取った後にコールセンターへ切り替えの連絡をすることで、1時間程度でMNP切り替えが完了します。このサービスは他社MVNOにはないサービスです。特に仕事で電話を使う人には必須のサービスですよね。

複数回線の割引が幅広い

mineoでは「複数回線割引」「家族割引」のサービスがあります。「複数回線割引」は同一名義で複数の回線契約がある場合に適用されます。「家族割引」は契約名義や契約住所が違っても「主回線契約者(通常はお父さん?)」から見て3親等以内のmineo契約者を対象とする割引サービスです。

複数回線割引

同一名義による複数回線契約、例えば通話タイプとデータ通信タイプの2契約だとかの場合に適用されます。「2台持ち」ってやつですね(笑)。同一名義で最大5回線までが適用で割引額は回線毎に50円/月となります。スマホの通話SIMとタブレットなどのデータ通信SIMの2契約の場合は月額100円の割引となりますね。契約時に登録する「mineoID」が同じであれば自動的に適用されます(別途申し込み不要)。なお当然ながら同一契約者であれば「Aプラン」と「Dプラン」の契約であっても複数回線割引は適用されます。

家族割引

前述通り、主回線契約者の「3親等以内」の契約者に適用されます。3親等と言えば、上は主回線契約者の「ひいじいちゃん」、下は主回線契約者の「ひ孫」や「ひ孫の嫁」、横は主回線契約者の甥っ子・姪っ子までです。なんだか広すぎて笑っちゃいますね。こちらも最大5回線までが割引対象となり、割引額は回線毎に50円/月となります。適用範囲が「3親等以内」と広い上に、離れて暮らす人(契約住所が違っても)にも適用できます。適用には「3親等以内であることを証明する書類が必要」とあり、例として「運転免許証」となっていますが、性の違う姪っ子などの場合はどうなるんでしょうか(笑)。こちらも「Aプラン/Dプラン」関係なmineo契約であれば適用されます。
・3親等の範囲
mineo「家族割」

なお、複数回線割引と家族割引の同時適用はできません。

パケット(データ容量)の取り扱い

使わなかったデータ容量を翌月に繰り越せるサービスはいくつかのMVNOがやっていますが、mineoの場合、ちょっと(いや、ちょっとどころか・・・)「余ったデータ容量の取り扱い」が幅広くなっています。

パケット繰り越し

mineoでは余ったデータ容量は翌月末まで繰り越すことができます。繰り越しのサービスは他社でもやっているところはありますし、mineoも当然に翌月繰り越しができます。なお、ドコモ・au・ソフトバンクの三大キャリアが行っているパケット繰り越しサービスは、「まず当月分のパケットを消費していき、当月分を使い切ったら先月からの繰り越し分パケットを消費する」という仕組みであり、繰り越しパケットは「当月分が足りなかった場合の予備」となってしまいます。一方、mineoのパケット繰り越しは「まず先月からの繰り越しパケットを消費し、使い切ったら当月分を消費する」という仕組みなので、無駄なくパケットを使うことができます。このあたり、三大キャリアは改善してほしいところです。

パケットシェア

パケットシェアとは例えば同一名義による複数回線契約や家族割引の中で同一住所(一般的には「家族」)の契約名義の中で、それぞれの回線契約のパケット容量を合計したものをみんなで使うことができるということです。たとえば、同一住所の契約名義で3回線合計9GB(1GB + 3GB + 5GB)の契約があった場合には、月間で9GBを3回線で使うことになります。対象は同一住所の契約回線となります。
・パケットシェアイメージ図
mineo「パケットシェアの仕組み」

パケットギフト

パケットシェアと似ていますが「パケットギフト」もできます。パケットシェアが「同一住所での契約回線」を対象に「データ容量は合計する」のに対し、パケットギフトは「住所の違う契約者へ余りそうなデータ容量をプレゼントする」という感じです。プレゼントですから、送る方は容量が減り送られる方は容量が増えます。「ギフト」というアクションが必要なところが「パケットシェア」とは違いますね。この「パケットギフト」、今までは「家族割引」の対象回線内でギフトすることが可能でした。つまり同一住所内では「パケットシェア」でデータ容量を合計、離れて暮らす家族間(3親等以内)では「パケットギフト」でのデータ容量プレゼント、という仕組みだったのですが、なんと9月からはmineoユーザーのだれとでも「パケットギフト」できるようになっちゃいます。もう、mineo太っ腹すぎてめちゃくちゃですね(笑)。
ギフトの容量は10MB単位で一度に最大9,990MBまでギフトできます。貰ったデータ容量は翌月末まで使うことができます。
・パケットギフトイメージ図
mineo「パケットギフト」

パケットギフトを行う場合は、まず贈る人が「マイページ」の「ギフト発行」からギフトするデータ容量を指定してギフトコードを発行し、そのギフトコードを相手に伝えます。貰う人はやはり「マイページ」の「ギフト受取」からギフトコードを入力することでパケットギフトを受け取ることができます。つまり、ギフトコードさえ伝えればパケットを譲り合うことができる仕組みですね。

mineoスイッチによる高速・低速の切り替え

mineoスイッチというiPhone/Androidアプリにより、高速通信と低速通信(200Kbps)を任意のタイミングで切り替えることができます。低速で使えば料金プランで決まっているデータ容量を消費しません。つまり「パケット代無料」と言えます。この機能、みおふぉんが最初に導入して今ではいくつかのMVNOでも取り入れられていますが、実際に私が使ってみた感じでは「低速回線でもみおふぉんのバースト機能と同等」だと感じます。つまり、低速時は速度が200Kbpsと遅いのですが、通信の最初だけは3~6Mbps程度の速度にピョンと跳ね上がり、そのあと200Kbpsへ落ちていく、という仕組みです。この仕組みがあるため、200Kbpsという低速時でも文字情報(Web/メール/LINEなど)やIP電話くらいまでも、特に問題なく使うことができます。
ちなみに私の環境では低速時でも400Kbps以上出ています。実際のmineo(Aプランシングルタイプ)をau版iPhone6(iOS8.41)で使ってみたレポートはこちらの記事を参考にしてください。

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オプション・手数料が安い(または無料)

SMSオプション無料

通話SIMの場合は最初からSMS(ショートメールですね)機能がついていますが、データ通信SIMの場合は通常はSMS機能がついていません。このSMS機能は多くのMVNOでオプションとなっており、通常月額100円から200円ほどの有料となります。mineoのデータ通信SIMもSMS機能はオプションなのですが「無料オプション」となっています。これも太っ腹!であれば、標準で付けてほしいのですが・・・(笑)。このSMSオプション、データ通信SIMの場合は「いらないや!」と思う人も多いかと思いますが、ぜひ付けておいてほしいオプションです(無料だし)。最近はアプリや各種サービスの登録時にSMS認証するものが多いので、通話しなくてもSMS受信ができないと困る場面もありますし、さらにSMS機能がないデータ通信SIMの場合は「電波が届いているにも関わらず、端末が”圏外”と認識してしまいアンテナを探しまくることで電池消費が激しくなる」という現象が起こる場合があります。この現象は端末によります。なので、SMS機能は付けておくべきですし、それが無料オプションというのはありがたいことです。
※Dプランの場合はSMS機能は有料オプション(月額120円)。

IMAPメール(無料)

mineoでは1回線契約について1つのメールアドレスが提供されます。料金は無料。IMAPメールなので送信・受信メールを複数の端末やPCで共有することができます。初期状態ではメール容量は200MB、メールの保存期間は60日とちょっと小さ目ですが、無料で「容量5GB、保存期間無制限」に変更することができます。もしmineoのメールを使うのであれば、マイページのオプション変更から「メールボックス容量追加オプション(無料)」で申し込んでください。

IP電話「LaLa Call」(基本料金無料)

ケイ・オプティコムが提供している050IP電話の「LaLa Call」の基本料金が無料(通常月額100円)になります。通話料は携帯宛て18円/1分、固定宛て8円/3分だしアプリだと通話以外にLINEみたいにメッセージも送れるので家族や仲間と使うには良いかもしれませんね。
※ユニバーサルサービス料(2円/月)は必要

解約手数料が無料

通常、短期(12ヵ月以内)の回線契約解約については解除料金が発生しますよね。大体9,500円ほどのところが多いようです。mineoの場合、「12ヵ月以内のMNP転出を除き、契約解除手数料が無料」となります。なので、「まずはmineoの使い勝手を試してみたい」という人も気軽に加入してみることができます。もちろん、最初の登録手数料(3,000円)は必要ですが、使ってみて「遅い」とか「エリア外」とかの場合に解除手数料を払う必要がありません。この手数料体系も他社にはないサービスです。MVNOの格安SIMはある意味「使ってみないとわからない」ところがあります。mineoだと気軽に「お試し」ができるということです。

MNP手数料が2,000円

mineo内で「Aプラン/Dプラン」間のMNP手数料は転出・転入合わせて2,000円、しかも即日(1時間程度)開通、というのは前述したとおりですが、mineoの契約を解除して他社へMNPする場合のMNP手数料も「転出2,000円」と他社で一般的な3,000円に比べて安く設定されています。
なお、mineo内MNPでは電話を使えない期間が1時間程度であることは前述の通りですが、他社からmineoへのMNP転入においても同様で「即日開通」です。

mineoの料金体系

シングルタイプ(データ通信専用)

データ容量 Aプラン Dプラン
500MB 700円 700円
1GB 800円 800円
3GB 900円 900円
5GB 1,580円 1,580円

※SMS機能は「Aプラン無料」「Dプラン120円/月」

デュアルタイプ(音声通話)

データ容量 Aプラン Dプラン
500MB 1,310円 1,400円
1GB 1,410円 1,500円
3GB 1,510円 1,600円
5GB 2,1900円 2,280円

通話オプション料金

通話サービス Aプラン Dプラン
三者通話サービス 200円/月 提供なし
迷惑電話撃退サービス 100円/月 無料
留守番電話サービス 300円/月 300円/月
転送電話サービス 無料 無料
割込み電話サービス 無料 200円/月
番号通知お願いサービス 無料 無料

各種手数料

手数料 Aプラン Dプラン
新規契約手数料 3,000円 3,000円
タイプ変更 3,000円 2,000円 シングル・デュアル間のタイプ変更時
SIMカード再発行 3,000円 2,000円 SIMの紛失や故障など
MNP転出(*1) 2,000円 2,000円 mineo内MNPも同額
解約手数料(*1) 9,500円 9,500円 利用開始から12ヵ月以内かつMNP転出の場合に必要

※1:つまり、利用開始から12ヵ月以内の他社へのMNPの場合は手数料11,500円(2,000円 + 9,500円)、利用開始から12ヵ月以上のMNP他社転出およびmineo内MNPの場合は手数料2,000円となります。

・mineo料金体系の詳細

mineoの優位性

このように、まずmineoは手数料体系やデータ容量(パケット)の繰り越し・分け合いなども含めて他社よりもお得感が強いですね。そもそも格安SIMの業界は価格競争が激しくて「安いところ」でも100円程度の違いくらいしかありませんが、mineoの場合は月額料金以外の家族割引やパケットギフト、MNP転出を除く解約手数料などで他社と差別化されていると感じます。また、価格だけではなくMNP(他社間含めて)での開通手続が1時間程度というのは仕事で電話を使っている場合は必須のサービスであり、他社に対する大きなアドバンテージです。
そしてやはりau系とドコモ系を取り扱う強みは大きいと思います。

また「使ってみなければわからない」という格安SIMの特徴があります。特に夕方には極端に速度が遅くなり使い物にならないと評判のMVNOもあります。この点、私自身の環境であれば十分及第点です(Aプランの場合)。このあたりは実際にmineo(Aプラン)を使ってみた記事を参考にしてください。

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今後のmineoの(個人的に思う)課題

Aプラン/Dプランの同一化

利用者に「Aプラン」と「Dプラン」を意識させない料金体系・サービス提供にしてほしいですね。まぁ、今でも十分満足レベルですが、通話ができるデュアルタイプではAプランとDプランの料金体系が微妙に違うところが気になります(笑)。

au VoLTEへの早期対応

現時点ではmineoのAタイプでは「au VoLTE」が使えません。ですが、mineoのブログ「マイネ王」を読むと、どうやら近々問題も解決されてmineoから「au VoLTE」のSIMが発行されるようです。現時点では次期は「近日中」とだけしか記載されていませんが、早期に出してほしいですね。
なお、DプランのVoLTEについてはすでにすべてのドコモ系MVNOでVoLTE通話が実現できていることから、mineoのDプランにおいてもサービス開始当初からVoLTE(ドコモ)での通話ができるものと推測されます。

*2015/10/18追記:”au VoLTE”対応が決まったようです。

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iPhoneへの正式対応

私のau版iPhone6(iOS8.41)ではmineoのAプランシングルタイプのSIMが快調に通信しています、と言っても基本はau契約なのでたまにSIMを差し替えて遊んでいる程度ですが。ですから私の環境ではかつて問題となっていた「mineoはiPhone(iOS)では使えない」という問題は解決済なのですが、やはりiPhone5Sなどでは不安定なようです。このあたり、Appleの問題もあるのかもしれませんが、やはり企業としては改善努力は続けるべきであり、正式に動作確認されない限りは不信感を持ってしまいます(企業としての交渉力や技術力に対して)。はやくすっきりしてほしいですね。


mineo(マイネオ)

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