こんにちは、コトノハです。
東日本大震災から早いものでもう四年もたちました。
当時、私は仕事で東京に住んでいました。
当日はちょうどお客様との打ち合わせが終わり、事務所に帰ってきて一息ついていた時に地震が発生しました。
立っていられず、みんなが四つん這いに這った床を大型プリンタ(複合機)が走り回り、なぜか天井からはスプリンクラーの水が散水されました。
みんな、四つん這いになったままスプリンクラーの水からのがれようとハイハイして動き回っていました(笑)。
館内の情報で東北地方に大型地震が来たことや、テレビで津波の情報は流れていましたが、当日の夜はなぜかお祭り気分だったような記憶があります。
私は会社から一駅のところに住んでいたので歩いて帰れたのですが、帰宅難民が街にあふれていた状況の中で仲間と夜遅くまで街を徘徊して、明け方に私のアパートでみんなでごろ寝しました。
事の重大さ、津波の被害を知った、というか実感したのは翌日ですね。
テレビで見た津波の映像はとても現実的に見えず、どこか遠い国のドキュメンタリーか映画のように感じました。
震災後、会社の「ボランティア休暇」という制度を使って、一週間東北ボランティアへ出向きました。
といっても原発問題も大きく取り上げられていたこともあり、被災地でのボランティアではなくかなり離れた場所での支給品仕訳や発送の作業をしてきました。
私は大学時代に青森から来ていた友人と二人で東北地方へ旅行したことがあります。
友人の実家にとまり、そこからレンタカーでスタートして東北太平洋側をくだり、東京まで移動してから飛行機で福岡へ戻る、という弾丸ツアーです(笑)。
ちょうど、震災で被害を被った場所を通り、東京まで南下しました。
それまで九州からほとんど出たことがなかった私には、東北の街並みや港町の風景、そこで食べた食事、地元の人たちの方言など、とても印象深く残っています。
テレビで見る被災地映像には、かつての弾丸ツアーで見た記憶がある建物(の残骸)や橋や漁港の風景が変わり果てた姿で映っていました。
当時は「なにか私にできることはないか?」とばかり考えていたような気がします。
ボランティア休暇以外でも土日を使って出かけたり、仕事の合間を縫って有給休暇をとってボランティアにでかけたりしていました。
そして次第にその思いも薄れ、私自身、日常生活に戻り、やがてドタバタと結婚・退職して現在に至ります。
今は東北のことより、急激に変化した自分の立場にとまどい、もがいている状態です。
こうやって過去の出来事も風化されてしまっていくのか、と一年に一度、当時を思い出します。
私の記憶や思いが徐々に風化していくように、はたして現地で被災された方々の生活はもとに戻っているのでしょうか?
テレビ番組では「復興進んでます」という番組も「実は復興進んでません」の番組も放送されます。マスコミってたぶん実体以前に番組テーマというか、受けそうなストリー構成があるんだと思います。
やはり自分の目で見てみたい、と思い、毎年この時期になると東北に思いを馳せてしまいます。
久しぶりに東北へ行ってみようかしら。